いつも、圭が来る時間。













私はわざと病室から出た。












もう圭と会わないって決めたから。

















病室から出て私が向かった先はプレイルーム。














ここは、入院している子供が遊ぶ場所だ。















「あ!咲桜ちゃんだ!!!!」


「咲桜ちゃん〜!!!遊ぼー!」














次々と私の周りに集まってくる子供たち。













ほんっっとにかわいい!













散歩をしている内に見つけたこの場所。












何度も来る内に顔と名前を覚えられたみたい。笑














「みんな、久しぶり〜


元気だね〜」


















「咲桜ちゃん!鬼ごっこして遊ぼ〜」






「ダメだよ〜、走ったら!危ないんだから」










鬼ごっこしよう言い出したのは優斗くん。





それを止めたのは優斗くんの妹、唯ちゃん。















まるで兄弟が逆転しているような姿を見て、











私は、自分の兄、颯ちゃんのことを思い出した。