奏side



僕が千代の腰に抱き着くと、千代の目が黒く、とても黒くくすんだ。



深い深い闇を持っているんだと、この時分かった。



だから、僕は千代を離して元の場所に戻って言った。



「千代は、闇があるよ」



と。



今も固まったまま動かない。



誠「確かに、僕も昨日思いました。金色の目が黒くくすんで居たのを見ましたから」



白夜「僕も」



命「僕も」



蓮「俺も」



雷「ん?」



…雷さんは気にしないでおこう。



「だから、千代を救ってあげたい」



誠「そうですね」



白夜「うん」



蓮「皆が賛成なら」



命「僕もこの目で見てしまったからな」