身を引いた私 でも、、、

大樹「そんな嘘やろ?千代」



明日斗「せやで?性別も容姿も声も、口調以外は全部同じやろ。こんなん、ドッペルゲンガーレベルや」



………。



こうやって、必死になってくれてるのに。



大樹「千代!」



明日斗「千代!」



と、財閥の私を、あの日まで笑い合った仲間と確信があるのか、私を私だと信じてくれている。



認めたい、認めたいよ。



後ろで手をギュッと握り締める。



痛い、けど。



皆の今の心の痛みよりは、私の今の心の痛みよりは、何百倍も、何千倍も何億倍も、マシだ。



と、



ギュウ



と、一が抱き付いてきた。



「あの」



一「………千代、分かってるよ。千代が裏切り者じゃ無いって」



!!