〜牢屋の中〜

気を失っていたらしく
目が覚めた時には薄暗い牢屋の中に一人いた。
どうやら素性が分からないからなのか、
牢屋の前には見張りがいる。
少しすると階段を降りる足音が聞こえてきた。
エア「やっと起きたか
あの後気絶してしまってここまでつれてきたんだ」
戦場にいた時よりも柔らかい印象を受けた。
ユウキ「ありがとうございます」
エア「すまないねこんな所に押し込んでしまって
どうしても皆に警戒されてしまってな」
そう言うとアリアは牢の鍵を開けそとに出してくれた。
ユウキ「ここは何処なんですか?」
エア「あまりかしこまらなくてもいいぞ
ここは私達のアジトだ」
階段を上がり少し歩いた先の扉の前で止まった。
エア「ようこそ、我ら異種祓魔師連合のアジトへ」
扉を開けると色々容姿の人物が座っていた。
???「君が新しくこの世界へ入ってきたと言う
人間かね?」
一番奥に座っているライオンの様な顔の人物が
鋭い眼光を向けて質問する
???「バロン殿目つきが怖いぞ、
それでは怯えてしまう」
今度は竜の顔の人物が口を開く
ユウキ「いえ大丈夫です。
自己紹介しますね、
大日本帝国陸軍所属
轟 ユウキといいます。」
バロン「この状況に臆することないその目
なかなか肝が座っているな流石人間の軍人だな
では我々も自己紹介をしよう。
私はビーストのバロンだ。」
ドラク「切り込み隊長、リザードマンのドラクだ
デカイ軍勢に真っ先に切り込むのが役割だ
よろしく!」
さっきの竜顔の人物が自己紹介する
バレン「吾輩はヴァンパイア、バレンと申します。
夜戦専門なのであまり会う機会は無いでしょうが
まぁ、よろしく頼みますよ。」
少し不気味な笑を浮かべている
レイジ「次は自分が、自分はゴーレムのレイジ
人間みたいな見た目でも能力値は高いっすよ」
やんちゃな顔をしながら自慢げに語る
ルシア「そろそろ喋ってもいいかしら?
私はマーメイドのルシアよ、今多分だけど下半身見たわよね?
陸にいる時はこの姿のよ、これからよろしくね。」
考えを読まれ少しゾワッとしたが冷静にもどる
次に口を開いたのは小柄で髭ズラの男だった
ヴォルス「ワシはドワーフの頭、ヴォルスじゃ
武器や色々な物を作っている
何かあれば頼りなさい。」
エア「最後は私だ、更めて自己紹介しよう
エルフの長をしているエアだよろしく頼むよ
ユウキくん、」
全員が自己紹介をした所でバロンが口を開く
バロン「この世界に来た者には能力が備わっている
簡単に言えば火や水を扱ったり超加速する能力を
持つ者もいる。」
ドラク「こんな感じにな…」
そう言うと手のひらに火をつけて見せた。
エア「これから君には君が持っている能力を
見つけるための訓練を受けてもらう、
外に行くわよ」