〜太平洋上空〜

時は第二次世界大戦の真っ只中
その日一人の青年が国のため家族のために
戦い、翼をもがれ海へ落ち
命を終えた……はずだった

〜???〜

ぼやける目を擦りながら周りを見渡した。
周りに見えるのは荒れ果て焼け爛れた大地、
無数の死体、あちこちで巻き起こる砂煙だった。
ユウキ「どうなってんだこれ。」
近くでも交戦しているらしくけたたましい咆哮や
金属どうしが激しくぶつかる音が聞こえる
頭の上には巨大な竜や
神話の悪魔のような生き物も飛び交う。
唖然としていると人間とは何か違う雰囲気の
女性が現れ弓を片手に目の前へ立つ
???「お前は誰だ、悪魔共の仲間か!」
睨みながら弓を引く
ユウキ「悪魔?悪魔ってなんだよ!
俺は悪魔じゃない人間だ!
それよりここはどこなんだ」
弓を下ろしその場を離れようとする。
その時上空からコウモリの羽根が生えたような
悪魔が口を開き大砲の様な轟音と共に
紫色の炎を吐き出した。
ユウキ「うわぁぁぁ!」
必死に逃げようとするが思ったように動けない
???「…闇を切り開き光を示す力を!
聖なる閃光・フラッシュアロー!」
女性が放った矢は強い光を放ち紫色の炎と
空飛ぶ悪魔を貫き倒した。
同時に周りの悪魔を強い光が貫き消し飛ばした。
女性はユウキに背を向け立ち去ろうとする。
ユウキ「君は誰なんだ?
それにここはどこなんだ!?」
女性は立ち止まり振り返りながら
エア「私はエルフのエア
ここは全ての世界の狭間の
あらゆる者が入り交じる混沌の世界…」

常に魔の種族との戦争が絶えない世界