「今日はイタリアンにしようと思うんだが、それで良いか?」
那月さんが私の方を少し振り向き、そう声をかける。
「は、はい。私はなんでも大丈夫です。」
その言葉には嘘がない。
私は好き嫌いがないし、美味しいものなら何でも好きだから。
「……なっちゃん?」
不意に聞こえた静かな声に、那月さんが立ち止まる。
「さーや…」
「なっちゃん!
こんなところで会うなんて、奇遇ね!」
そこにいたのは若い女性と、大きな袋をさげた中年の女性。
私の目は、若い女性の方に釘付けになってしまった。
なんて綺麗な人だろう。
伶佳さんも綺麗だけど、伶佳さんとはタイプが違い、生まれ持った上品さみたいなものを感じる人だ。
ちょうど通りがかったお店から出て来たその人のことを、那月さんは『さーや』と呼んだ。
それに、あの人も那月さんのことを『なっちゃん』って呼んだ。
明らかに仲が良さそうだ。
「さーや…
久しぶりだな。」
「本当ね。あ、お式は行けなくてごめんなさい。」
「あぁ、そんなこと気にするな。
それより、体調は大丈夫なのか?」
「ええ…このところは落ち着いてるわ。
あ…なっちゃん、もしかして、この方…」
さーやと呼ばれた人が私を見た。
どうしたら良いのか焦って、私はとりあえず微笑んだ。
「え?あ、あぁ…結婚したあかねだ。
あかね、こちらは俺の幼馴染で、青山沙也加さんだ。」
「は、はじめまして。あかねです。」
「初めまして。青山沙也加です。
お会い出来て嬉しいです。」
「は、はい。」
沙也加さんが片手を差し出す。
真っ白でか細い腕だ。
手から伝わって来る温かな体温に、妙にドキドキしてしまう。
那月さんが私の方を少し振り向き、そう声をかける。
「は、はい。私はなんでも大丈夫です。」
その言葉には嘘がない。
私は好き嫌いがないし、美味しいものなら何でも好きだから。
「……なっちゃん?」
不意に聞こえた静かな声に、那月さんが立ち止まる。
「さーや…」
「なっちゃん!
こんなところで会うなんて、奇遇ね!」
そこにいたのは若い女性と、大きな袋をさげた中年の女性。
私の目は、若い女性の方に釘付けになってしまった。
なんて綺麗な人だろう。
伶佳さんも綺麗だけど、伶佳さんとはタイプが違い、生まれ持った上品さみたいなものを感じる人だ。
ちょうど通りがかったお店から出て来たその人のことを、那月さんは『さーや』と呼んだ。
それに、あの人も那月さんのことを『なっちゃん』って呼んだ。
明らかに仲が良さそうだ。
「さーや…
久しぶりだな。」
「本当ね。あ、お式は行けなくてごめんなさい。」
「あぁ、そんなこと気にするな。
それより、体調は大丈夫なのか?」
「ええ…このところは落ち着いてるわ。
あ…なっちゃん、もしかして、この方…」
さーやと呼ばれた人が私を見た。
どうしたら良いのか焦って、私はとりあえず微笑んだ。
「え?あ、あぁ…結婚したあかねだ。
あかね、こちらは俺の幼馴染で、青山沙也加さんだ。」
「は、はじめまして。あかねです。」
「初めまして。青山沙也加です。
お会い出来て嬉しいです。」
「は、はい。」
沙也加さんが片手を差し出す。
真っ白でか細い腕だ。
手から伝わって来る温かな体温に、妙にドキドキしてしまう。



