「でも…昨夜、沙也加さんが言ってくれたんです。
諦めちゃいけないって。
那月さんのことを本当に愛してるなら…占いを信じてるなら、諦めちゃいけないって…」
「占いを…信じてる…?」
那月さんが不思議そうな顔をして、そう言った。
「はい……ずっと黙ってましたけど、私、実は占い師を目指してるんです。
母が亡くなって、ひとりぼっちになって…生きる目標さえなくしてしまった時、助けられたのが占いでした。
それで、私も…誰かの心を癒してあげることの出来る占い師になりたいって思ってたんです。
今だから言いますが…私、那月さんに会ったあの日、引いたカードが『miracle』だったんです。
そのカードの言った通り、私は那月さんと出会い、結婚した…孔雀姫さんの占いは、すべて当たってたんです。」
「そんなことが…」
「ええ。
それに、沙也加さんはこんなことも言ってくれたんです。
占いは、たまたま私を選んだんじゃない。
私は那月さんのために選ばれた人なんだって。
あ、あの…私になにかたいそうな価値があるって意味じゃないですよ!
でも、きっと…私にも何か那月さんのために出来ることはあるって思うんです。
私は…占いを信じたいんです!」
那月さんは、恥ずかしくなるほど、私をみつめた。
それもとても澄み切った真っすぐな瞳で…
「俺は……おまえが金目当てだなんて思ってない。
ただ、そんな風にでも言わないと、きっと、おまえは別れてくれないと思ったんだ。
だって……おまえは優しいからな……」
那月さんはそう言って瞳を伏せた。
嘘……
那月さん…私のことをそんな風に…
嬉しくて…私は胸がいっぱいで…
切なくて…もうなにがなんだかわからない気分だった。
諦めちゃいけないって。
那月さんのことを本当に愛してるなら…占いを信じてるなら、諦めちゃいけないって…」
「占いを…信じてる…?」
那月さんが不思議そうな顔をして、そう言った。
「はい……ずっと黙ってましたけど、私、実は占い師を目指してるんです。
母が亡くなって、ひとりぼっちになって…生きる目標さえなくしてしまった時、助けられたのが占いでした。
それで、私も…誰かの心を癒してあげることの出来る占い師になりたいって思ってたんです。
今だから言いますが…私、那月さんに会ったあの日、引いたカードが『miracle』だったんです。
そのカードの言った通り、私は那月さんと出会い、結婚した…孔雀姫さんの占いは、すべて当たってたんです。」
「そんなことが…」
「ええ。
それに、沙也加さんはこんなことも言ってくれたんです。
占いは、たまたま私を選んだんじゃない。
私は那月さんのために選ばれた人なんだって。
あ、あの…私になにかたいそうな価値があるって意味じゃないですよ!
でも、きっと…私にも何か那月さんのために出来ることはあるって思うんです。
私は…占いを信じたいんです!」
那月さんは、恥ずかしくなるほど、私をみつめた。
それもとても澄み切った真っすぐな瞳で…
「俺は……おまえが金目当てだなんて思ってない。
ただ、そんな風にでも言わないと、きっと、おまえは別れてくれないと思ったんだ。
だって……おまえは優しいからな……」
那月さんはそう言って瞳を伏せた。
嘘……
那月さん…私のことをそんな風に…
嬉しくて…私は胸がいっぱいで…
切なくて…もうなにがなんだかわからない気分だった。



