占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚

「なぜなんだ?
なぜ、おまえは俺のことを許せるんだ?
おまえは、俺に強制的に結婚させられたというのに、その後もなんでも俺の言う通りにしてくれた。
俺に協力してくれた。
それに…優紀が詐欺にあった時……あの時、俺は無一文になるかもしれないと言ったのに、おまえはそれでも俺と一緒にいようとしてくれた。
なぜだ?なぜ、そこまで優しく出来る?」

「だから……それは私が那月さんのことが好きだからです。
外見やお金だけじゃなく…那月さんという人が好きだからです!」

「信じられない…俺にはそんなこと、とても信じられない。」



信じられないのは私の方だった。
いつも自信に溢れて見えてた那月さんが、実はそんなにも大きなコンプレックスを抱えていたなんて…