占いのお陰でシンデレラになれました！～奇跡の偽装結婚

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「おかえりなさい！」

「まだ起きてたのか…」



結局、那月さんが帰って来たのは１時過ぎだった。
鍵のはずれる音がして、慌てて玄関に走って行ったら、疲れた顔をした那月さんが立っていた。



「あ、あの…それで、優紀さんは…」

「近いうちに話す。
今日はもう遅いから休んだ方が良い。」

「え…は、はい。」



なんだか変な気がした。
このところ、那月さんは割と私に何でも話してくれてたのに、どうして今日は話してくれないんだろう？
もう遅い時間だから…？
ただそれだけのこと？



（あ……）



那月さんはさっき『近いうちに話す。』って、言った。
どうして『明日話す。』じゃないんだろう？

細かいことだけど、なんだかそのことが妙に気にかかった。



でも、それを問いただすのもおかしいから、結局私は悶々とした気持ちを抱えながら、眠るしかなくて…
気になってなかなか眠れなかったけど、無理やりに目を閉じた。