深夜… 私はふと目が覚めた。 それは…誰かの啜り泣く声が聞こえたからだ。 “だれか”と言っても、この家に居るのは2人。 声の主は夜市だった。 『すまない琴…お前にまで依頼を回させて…すまない…』 押し殺した声で涙を流す夜市。 その言葉を聞いた時、私の中で歯車がカッチリ合わさった。