愛の物語






体育館に着き、席に座っていると、違うクラスの人が後ろから背中をついてきた。

なんだろうと思って後ろを振り返ってみると、仲間のジョンくんだった。

「ジョンくん!春休み以来だね!元気してた?」

「うん。元気だったよ。美愛は元気だった?」

「私がなかなか風邪引かないの知ってるでしょ。」

「そうだったね。美愛はどうして春休み中に倉庫に来てくれなかったの?」

「勉強してた。ここ、進学校だしお父さんも春休みがあったからね。」

「そっか。」

ジョンくんと他愛ない話をしてると、入学式を始めますというアナウンスがかかった。

しばらくして、隣を見てみるとお兄ちゃんが寝てしまっていた。

「お兄ちゃんおきて。」

「んっあ?ああ。」

「新入生代表、土方龍兎、土方美愛。」

私たちの名前が呼ばれ、二人で立ち上がって壇上に上がった。

私たち二人で挨拶をして、席に戻ったときにジョンくんがさすがだねといってくれた。

校長先生の長い話を聞いて私たちはうとうとしてしまった。

「ねぇ、美愛、龍兎入学式終わったよ。」

ジョンくんのその一言で私たちは目を覚ました。

「おはよう。」

「おはよう。さぁ退場だよ。」

私たちはあくびをしながら教室に戻った。