倉庫の扉の鍵が開いてたから、ここで間違いないとは思うんだけど。

人気がないから違うのかな?

「来たか。待ってたぞ。」

そのとき、どこからともなく声が聞こえてきた。

「あなたが荵さん?」

「そうだ。」

「どうして、お兄ちゃんに怪我をさせたの?」

私は初めて感じる威圧感に耐えてなんとか一番聞きたかったことを質問した。

「お前を呼ぶためだよ。」

え?どういうこと?
私が狙いなの?

「鬼の力が全然ない私を?どうして?」

その言葉を聞いて荵さんはなぜか笑い出した。