「俺は花恋が好きだ」



私は、「ごめん」と呟く。



「でも、どうしても好きなんだ。花恋に尽くしたいんだ。俺は、花恋じゃなきゃ駄目なんだよ」



私は頑なに首を横に振る。



「1回だけ・・・・・・1回だけでいいから」



アイツは一呼吸置いてから言った。



「俺と付き合ってください」



そんな純粋な気持ちも受け入れず、私は冷ややかな瞳で、アイツに向かって強く言った。



「・・・・・・・・・・・・しつこい」