「閻魔大王様。私。あの人を天国に送ってほしいんです。」

私は閻魔大王様の目をしっかり見て言いました。

「いつか、あの人がここに来た時。天国へ送ってほしいんです。彼が、どんな人生を歩んでいたとしても。私の中では、彼は私の生きる希望でした。」

自分でも何を言っているのかわかりませんでした。

「あの人は私の恩人なんです。このお願いを叶えてくれますか?」

私のお願いは、とても無茶苦茶であまりにも聞いてもらえるようなお願いではありませんでした。

「よかろう。それがそなたの望みなら。」

私。考えたんです。自分が幸せになるためにお願いをするんじゃなくて。

自分の大切な人を幸せにするお願いをすることが、後悔しないお願いだと思ったんです。

私。今でもはっきり言えます。

私。あの人のこと。

" 生まれ変わっても愛してる "