「私の不注意で事故を起こしたのに、ここまでして下さってありがとうございます。自転車乗らせて頂きます。社長さんにもお詫びとお礼をお伝えして頂けますか?」
「はい、承知致しました」
素敵な笑顔を見せてくれた佐賀さんにお辞儀をしてから書類に記入を済ませた。
業者の人も帰り、佐賀さんも乗って来た車へと歩き出す。
そしてドア前に立つと、少し困った表情を見せた。
「社長もこちらへ来たいと申しておりましたが、どうしても抜けられない会議がありまして。よろしく伝えるようにと言付かりました」
「そこまで気にして頂いて本当にありがとうございました」
「・・・あの」
「はい?」
間を置いて佐賀さんは何か言いかけたけどすぐに「いえ、何でもありません。それでは遅い時間に失礼致しました」と言って車に乗り帰って行った。
その場に残された私と、この立派な自転車。
「本当にもらっていいのかな・・」
自転車の周りをグルっと回って眺めてみる。
カツカツの生活をする私には不相応な物。
どうしよう・・・と思いながら、社長と呼ばれていた西条さんを思い出す。
「どうしてこんなに凄いものを?お金持ちって・・・。でもなんだかんだ言って親切なんだよね」
う~んと唸りながら自転車置き場に停車させると、ふと西条さんの着信に返信していないことを思いだした。
「そうだ、連絡しておかないと。電話出てくれるかな・・」
部屋に戻りながら、なんてお礼を伝えるか考えた。
「はい、承知致しました」
素敵な笑顔を見せてくれた佐賀さんにお辞儀をしてから書類に記入を済ませた。
業者の人も帰り、佐賀さんも乗って来た車へと歩き出す。
そしてドア前に立つと、少し困った表情を見せた。
「社長もこちらへ来たいと申しておりましたが、どうしても抜けられない会議がありまして。よろしく伝えるようにと言付かりました」
「そこまで気にして頂いて本当にありがとうございました」
「・・・あの」
「はい?」
間を置いて佐賀さんは何か言いかけたけどすぐに「いえ、何でもありません。それでは遅い時間に失礼致しました」と言って車に乗り帰って行った。
その場に残された私と、この立派な自転車。
「本当にもらっていいのかな・・」
自転車の周りをグルっと回って眺めてみる。
カツカツの生活をする私には不相応な物。
どうしよう・・・と思いながら、社長と呼ばれていた西条さんを思い出す。
「どうしてこんなに凄いものを?お金持ちって・・・。でもなんだかんだ言って親切なんだよね」
う~んと唸りながら自転車置き場に停車させると、ふと西条さんの着信に返信していないことを思いだした。
「そうだ、連絡しておかないと。電話出てくれるかな・・」
部屋に戻りながら、なんてお礼を伝えるか考えた。



