暖かい日差しの中でいろいろな演目が行われている。
悠の得意なかけっこや障害物リレー、凛が楽しみにしていた風船運びや玉入れ。
どれも満面なる笑顔で楽しんでいた。
あれだけ後ろ髪を引かれながら出張に行った優貴さんの為に動画を撮影していたけど、私も親子リレーに参加の為集合場所へと向かう。
うちは双子の為、毎年先生が保護者役として走ってくれていた。
毎年悠と凛の交互に親子ペアになっていたけど、今年は優貴さんが一緒に走ってくれると言ったので、悠が「僕がパパと走る!」と張り切っていた。
でも急遽出張になり「パパとはしりたい!」と優貴さんを困らせたけど、そんな悠を優貴さんが時間をかけてなだめてくれたから最後は悠も笑顔で「がんばる!」って言ってくれた。
悠なら言葉通り頑張ってくれると思う。
集合場所に到着すると沢山の親子がいて、その一角で何か揉めているようだった。
「ゆうくん!けんくん!やめなさい!」
先生の声に反応する。
今、ゆうくんって言った?悠の事?
心配になり行ってみると、悠と同じクラスの賢太郎くんが向かい合って言い合いをしている。
驚いてその場に走っていくと、先生が「あっ!清水さん・・」と困惑した表情を見せた。
「すいません、悠が何か?」
そう聞くが、先生は「それが・・・あの・・」と言葉を濁す。
すると賢太郎くんが「ゆうくんうそつきなんだよ!」と大きな声で言ったので、「えっ?」と驚くと悠が「ぼくうそなんかついていないよ!パパがくるやくそくだったんだもん!」と返した。
「うそだ!ゆうくん、ぱぱいないだろ!」
「いるよ!」
「どこにいるんだよ!」
「おしごとだもん!」
「うそつき!」
そんな賢太郎くんに駆け寄ったお母さんが「やめなさい!」と止めたけど、興奮した様子の賢太郎くんは止まらない。
言い合っている2人を目の前にして理解した。
悠は優貴さんの事を言っている。
賢太郎くんは悠にパパができたことをまだ知らない。
賢太郎くんどころか、みんなもママ達も知らない。
担任の先生にはリレーのペアのこともあり一応伝えたが、正式に籍を入れてないので詳しくは話せていない。
その状況で悠の立場はとても不利だし、賢太郎くんが悪いわけでもない。
「ままー」
弱々しく私の手を握ってきた凛は怯えている。
「凛、大丈夫よ」
そう言い聞かせてからその手を引き、悠の元へ行く。
「ゆうくんはママしかいないじゃん!」
「パパいるよ!」
「どこに!」
「パパいるもん!」
悠が目に涙を溜めて苦しそうに言った時、「悠!」と大きな声が聞こえて、人混みをかき分けるように優貴さんが現れた。
悠の得意なかけっこや障害物リレー、凛が楽しみにしていた風船運びや玉入れ。
どれも満面なる笑顔で楽しんでいた。
あれだけ後ろ髪を引かれながら出張に行った優貴さんの為に動画を撮影していたけど、私も親子リレーに参加の為集合場所へと向かう。
うちは双子の為、毎年先生が保護者役として走ってくれていた。
毎年悠と凛の交互に親子ペアになっていたけど、今年は優貴さんが一緒に走ってくれると言ったので、悠が「僕がパパと走る!」と張り切っていた。
でも急遽出張になり「パパとはしりたい!」と優貴さんを困らせたけど、そんな悠を優貴さんが時間をかけてなだめてくれたから最後は悠も笑顔で「がんばる!」って言ってくれた。
悠なら言葉通り頑張ってくれると思う。
集合場所に到着すると沢山の親子がいて、その一角で何か揉めているようだった。
「ゆうくん!けんくん!やめなさい!」
先生の声に反応する。
今、ゆうくんって言った?悠の事?
心配になり行ってみると、悠と同じクラスの賢太郎くんが向かい合って言い合いをしている。
驚いてその場に走っていくと、先生が「あっ!清水さん・・」と困惑した表情を見せた。
「すいません、悠が何か?」
そう聞くが、先生は「それが・・・あの・・」と言葉を濁す。
すると賢太郎くんが「ゆうくんうそつきなんだよ!」と大きな声で言ったので、「えっ?」と驚くと悠が「ぼくうそなんかついていないよ!パパがくるやくそくだったんだもん!」と返した。
「うそだ!ゆうくん、ぱぱいないだろ!」
「いるよ!」
「どこにいるんだよ!」
「おしごとだもん!」
「うそつき!」
そんな賢太郎くんに駆け寄ったお母さんが「やめなさい!」と止めたけど、興奮した様子の賢太郎くんは止まらない。
言い合っている2人を目の前にして理解した。
悠は優貴さんの事を言っている。
賢太郎くんは悠にパパができたことをまだ知らない。
賢太郎くんどころか、みんなもママ達も知らない。
担任の先生にはリレーのペアのこともあり一応伝えたが、正式に籍を入れてないので詳しくは話せていない。
その状況で悠の立場はとても不利だし、賢太郎くんが悪いわけでもない。
「ままー」
弱々しく私の手を握ってきた凛は怯えている。
「凛、大丈夫よ」
そう言い聞かせてからその手を引き、悠の元へ行く。
「ゆうくんはママしかいないじゃん!」
「パパいるよ!」
「どこに!」
「パパいるもん!」
悠が目に涙を溜めて苦しそうに言った時、「悠!」と大きな声が聞こえて、人混みをかき分けるように優貴さんが現れた。



