突然に資料室の外で話し声が聞こえてえぐっちゃんは箸を止めた。 本の貸し出しならバーコードをPCに読み込まないといけないから受付しなきゃ。 「ちょっと行ってくる」 素早く動いたえぐっちゃんにつられて私も席を立った。 私が行くよ!なんて声を掛けようとして開かれた扉の先にいる人物を見て体は硬直。 ここなら彼は来ないと思ってたのに…。 多分目が合った。 だけど直ぐに逸らされて、私の事を視界に入れようとしない。 薄々感じていた違和感が確かなものへと変わっていく。