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帰宅部と言う名の暇人な私。


放課後は家で読書か、お母さんの手伝いをしているけどそれでも時々時間を持て余す事がある。

高校生になってえぐっちゃんがバイトを始めたから私もちょっと興味が湧いた。


部活に入る予定もないし、家で読書してるより外で少しでも小遣いを稼いだ方が良いんじゃないだろうか。




高校はアルバイト自由だし、お母さんにも許可を得たからいざ探そうと言う段階になって気付く。


アルバイトってどうやって探すんだろう…?



無知な私にこのミッションは難易度が高い。


お昼にでもえぐっちゃんに相談しよう。と、考えながら登校した教室で。



「………」


いつも私が1番に登校するんだけど、今日は予期せぬ先客がいた。


……どうしてこの時間に龍司君がいるのでしょうか。


自分の席に座ってスマホを弄ってる。

隣に行くのを躊躇って立ち尽くす私に一瞥をくれると再びスマホへ視線を戻した。


…朝の挨拶もなしですか。
昔の龍司君なら満面の笑みで「おはよー!」なんてハイタッチを求めて来たのに。