いや、そもそも小学生の時に一緒に遊んだ事があるくらいで私ってば何を期待してたんだろう。 遊びに連れ出してくれたのは偶々近くにいたからかもしれないし、今思えば龍司君は誰にでも優しくて皆に声をかけていた。 私だけじゃない。 私は別に、特別なんかじゃない。 「ふぅ…。 やたらとチャラい2人が『初めての子猫』って本を借りて行ったわよ」 「………」 「子猫でも見つけたのかしらね……って、みどり?」 どうした?と落ち込んでる私にえぐっちゃんが優しい。