さよならの時まで、笑顔で

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「玲香、輝琉は、ほっといて今日は楽しもうね!」

「玲香、仕事はいいから今から、俺と回ろう?」

「お前ら、落ち着けよ。玲香も無視していいからな?」



上から真海、ひーくん、尚人くんの順番で私に話しかけた。





今日は、待ちに待った文化祭1日目。




昨日は、家に帰ったあと、ちゃんとお母さんとお父さんに話をした。




二人とも泣いて、私にごめんねと謝っていた。




きっと、お母さんが前に言っていた「健康な体で生んであげられなくてごめんね」の意味だと思う。




だから、私はお母さんとお父さんの前では、笑うって決めた。




もう、二人には泣いてほしくないからー。




それに、もう1つ決めたとこがある。




それは、ひーくんと今日でお別れをする。



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