さよならの時まで、笑顔で

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「ひーくん、私....やっぱり今日は、先に帰ってもいい、かな?」





ひーくんの顔が見られなくて、自分の足元に視線を向ける。




「急にどうした?なんかあった?」





そうだよね。



変だよね。



さっきまで皆で帰ろうって言っていたのに。




でも、このまま一緒にいたらダメな気がするの。




ひーくんに、言ってしまいそうになる。




「ううん、お母さんにね、今日は早く帰ってくるように言われてたのを、思い出したの」





「そっか、じゃあ俺も一緒に帰るよ」




「寄るところがあるから、大丈夫だよ!
じゃあ、また明日ね!」




そう言って、私は、鞄を持って急いで教室を出た。


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