.



「....玲香が、望むなら。」



「お願い...っ」



「うん」



「じゃあ、約束ね?」



私が小指をお母さんに向けると、お母さんも私の小指に自分の指を絡めてきた。



「約束っ!」



私が笑いながら言うと。



「ええ」



少し悲しそうに、それでもって、嬉しそうな声色で言った。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーー.......



次の日の朝から退院の準備をして、学校に着いたのは、お昼過ぎ。



「じゃあ、行ってきます。」



車から降りて、運転席に座っているお母さんに向けて言う。


.