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「.....んっ.....」



ふと、目が覚める。


目を少し擦りながら開けると、真っ白い天井が視界に入り、体を起こす。



ここ、どこ?


自分の部屋ではないことは確か。


自分の服を見ても、制服のまま。



ひーくんと別れて....。

泣いて....。


あのあと、どうしたんだっけ?


昨日の記憶が、ない。



とりあえずこの部屋から出ようと、扉の取っ手に手をかけると、急に扉が開き。



「目が、覚めたのね!」



お母さんは、私をギュッと抱きしめた。

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