「あ、あの私は……」 「優杏ちゃん!?」 どうしようと困っていた時、颯斗のお母さんが私に気づいて、駆け寄ってきた。 「大丈夫です。この子は私の友だちの子ですから。多分その親ももうすぐ来ると思いますよ」 「そ、そうですか」 颯斗のお母さんの機転の利いた嘘のおかげで、私は無事に病院に入ることが出来た。