すっかり遅くなってしまったから家路を急いでいると、病院に入って行く颯斗とお母さんの姿が見えた。 こんな時間に病院? 私はそっと跡を追った。 でも病院内に入れるわけもなく、私は入口近くで病院前に立っていた警備員さんに止められてしまった。 「君、高校生だよね?親の同伴は?」 制服を着ているからすぐに高校生だと分かったのだろう。 そういえばこの病院、救急じゃない限り未成年は入れないんだっけ。