空の君に手をのばして




「お前……何でここに……」






颯斗は驚きを隠せない様子。






でも、私はそんなことお構い無しに言った。








「何でじゃないよ!どうしてサッカー部辞めたの!?飽きたなんて納得出来ない!他に理由があるんでしょ!?どうしても部活を辞めなきゃいけない理由が!」







「ねぇよ、そんなの!」






必死に説得しようとしたけれど、颯斗は私の腕を振り払い逃げるように家に入って行ってしまった。









「颯斗!」






「優杏ちゃん!」