【六月四日
見覚えのある女の子が俺に声をかけてきた。
誰なのか思い出せなかった。でも愛おしくて手を伸ばしたくなった。
だからこそ、冷たく突き放した。
病気のせいで忘れているなら、辛い思いさせたくないから】
記憶がなくなった日。
忘れても、心のどこかで覚えていてくれたのかな。
見覚えのある女の子が俺に声をかけてきた。
誰なのか思い出せなかった。でも愛おしくて手を伸ばしたくなった。
だからこそ、冷たく突き放した。
病気のせいで忘れているなら、辛い思いさせたくないから】
記憶がなくなった日。
忘れても、心のどこかで覚えていてくれたのかな。

