空の君に手をのばして

【五月十九日



















また優杏が来た。





















昨日来るなって言ったばかりなのに、どうして来るんだって聞いたら優杏は答えた。





















颯斗の役に立ちたいって。十分役に立っているのに何言っているんだって思った。


























でも、嬉しかったんだ。優杏が傍にいれば頑張れる気がしたから】





















颯斗と一緒に病気と闘うと決めた日。





















勝手にしろって言っていたけど、颯斗は喜んでくれていたんだね。
















颯斗のお母さんの言った通りだ。