空の君に手をのばして

【五月十八日



















優杏が病院に来ていて驚いた。























隠すつもりだったのにバレてしまった。

























優杏は俺の病気を知って泣いていた。

























泣かせたくなかった。優杏は絶対に泣くから言いたくなかったのに】





















あの日。

















私が颯斗の病気を知って、泣いていた時と同じ言葉を日記にも書いていた。






















知らなかったよ。

















こんな日記があることも、颯斗がどれほどの覚悟でサッカー部を辞めたのかも。