「心拍数安定しています!」


















「よし!」
























その看護師さんの言葉に、私は下に向けていた顔を上げた。




























助かるってこと?
























「颯斗!」


















私がそう叫ぶと、一瞬颯斗が笑った気がした。


























「何とか一命は取り留めました。しかし、いつ亡くなってもおかしくない状況だということを理解してください」




























病室から出てきたお医者さんに、私たちは静かに頷いた。

























いつ死んでもおかしくない。


























もう颯斗に残された人生は









































のこりわずかなんだ。





















例え、意識がないとしても私は諦めない。




















颯斗は絶対に助かるって信じているから。