空の君に手をのばして




「ねぇ、颯斗。一度病院に行ってみたら?」





無意識にそんなことを言っていた。






颯斗が病院嫌いなこと知っているのに。









でもこのまま放っておけば、とんでもないことが起こる気がしたんだ。










『怖いこと言うなよ。マネの優杏にそんなこと言われたら怖いじゃん』






「私がマネなの関係あるの?」





『いや、ないかも』







颯斗が無理矢理話題を逸らそうとしていることが分かった。







でも、それが嫌だとは思わず、何故か嬉しいとさえ思った。







無理に行かせて、不機嫌になられるより断然良い。










この判断がいけなかったのかな。