その日の夜。
颯斗から電話ががかってきた。
「もしもし。どうしたの?」
さっきのことがあったから少し心配になって、思わずそう聞いた。
『明日って、サッカーの練習あったっけ?』
「え、うん。毎日あるよ」
どうして今更そんなこと聞くの?
学校がある日は1度も休みの日なんてなかった。
試合も近いから、休みの日は作らないって、この前先生がみんなに言ったばかりなのに。
『だよな。ごめん、変なこと聞いて。最近、なんか忘れっぽくてさ』
電話の向こうで颯斗がまた無理して笑っていた。
顔は分からないけど、口調や声のトーンで分かる。

