その後。 颯斗を無事に家に送り届けた。 さっきまで泣きそうな顔になっていた颯斗が、今は笑っている。 でも、その笑顔は心から笑っているんじゃなくて、無理をしているように思えた。 「優杏。ありがとな」 「うん。また明日」 無理をして笑っている颯斗に、ただそう言うしか出来なかった。 颯斗が苦しんでいるかもしれないのに、何も出来ない自分が悔しくて仕方がなかった。