本当にこのクッキー、誰から貰ったんだっけ?






小包みを見つめてると、病室のドアが開く音がした。









「あ、いた。入って良い?」






「あ、ああ」









誰だ、この美人。










「今から外行かない?気持ち良いよ、今日晴れてるし」









「いや、良い」








なんかそんな気分じゃないし、こいつが誰かも分からないし。











「そっかぁ。良い天気なのになぁ。あ、そうだ、これ食べようよ!」










そいつが指さしたのは、さっきまで俺が見つめてた小包みだった。










「え、これ……」






「どうしたの?」





「いや、何でもない」








まさか


















こいつが?