「私も貰っても良いかしら?」





「あ、はい。どうぞ」








俺がそう言うと、お母さんはクッキーを口の中に入れて美味しそうに食べてた。









「あら、美味しいわね」









お母さんはクッキーが入った小包みを棚に戻した。












「あの、もう良いんですか?」









俺がそう聞くと、お母さんはふしぎそうな顔をして言った。







「これは颯斗が貰ったものでしょ?私がたくさん食べるわけにはいかないの。それより、飲み物買ってくるわね」






喉渇いちゃったと付け足して、お母さんは財布を持って病室を出て行った。