空の君に手をのばして






春馬は本当に何も悪くないし、代わりに行ったからって彼を責めるのはおかしい。







「でもさ、これからどうするの?次優杏の番回ってきたらまた酷いこと言われない?それにさっきの話だと、春馬のことも忘れてるみたいだし」








「グサッ。桃花、そんなにはっきり言わないで」







「あ、ごめん。つい」








桃花と春馬が話してる横で、私は1人颯斗のことを考えていた。









これから一体どうすれば良いんだろう。









颯斗に会いたいけど、またあんなこと言われるのかと思うと病院に行く気になれない。











「優杏。1人で考え込んじゃダメだよ?私たちもいるんだから。ね?」







「桃花……ありがとう」







慰めくれた桃花にお礼を言った直後、チャイムが鳴った。










お弁当、残しちゃった。







ごめんね、お母さん。