「あれ、あの子颯斗くんのお見舞い来てくれた人じゃない?もしかして彼女?」 乃亜さんが私に気づいて、からかうように颯斗に言った。 その感じも可愛い。 「そんなんじゃねぇよ。そろそろ帰れよ。病室にいないことが知られたらまたナースに怒られるんじゃね?」 「はーい。またね、颯斗くん。彼女さんも」 颯斗だけじゃなく、私にも手を振って病室に戻った乃亜さん。 2人が仲良くしてる所はあまり見たくないけど、乃亜さん自身は良い人なのかも。 「で、何?」