絶対、好きになれない。

手を繋いで戻ってきた
わたしと東雲先輩を見て、
愛花ちゃんは目を潤ませて抱きしめてきた。

「おめでとう!!!ってことでいいんですよね?先輩、男みせたんですよね!」

「愛花っち.... 言い方がおじさんだね.... 」

苦笑しながら、頷いてわたしを見る先輩。
わたしも彼を見て、へにゃ、と笑ってみせた。

「うわうわうわっ!今日は百合の家でお泊まりだから、根掘り葉掘り聞いちゃおっと。うふふ、楽しみね!百合!心の準備しときなよっ!」

『あはは、はーい。』

獅童先輩がぽりぽりと頭をかきながら
おめでとうな、と東雲先輩の肩を叩く。

あー、と
花火が終わってしまった夜空を見上げて
獅童先輩が口を開く。

「俺らもそろそろ付き合おっか。愛花。」

「え?!」

「え!」

『え!?』

あまりの不意打ちに全員が唖然とするなか、
一番に開いた口を塞がぬまま、
愛花ちゃんはプルプル震えながら泣き出した。