絶対、好きになれない。

はじめてのキスは
じっとお互いの目を見つめ合って、
彼の手がわたしの後ろ髪を撫でて
ゆっくりと、彼の閉じた瞼が目の前に来て、
ふんわりと唇があったかくなった。

しているときより、
した後が恥ずかしくって
思わずした唇を両手でおさえてしまった。

けれど、彼はその両手にキスをして来た。
目では、退けてと言ってるように思えた。

『東雲先輩ーーーっ』

恥ずかしいです、と言おうと目を閉じたら
彼の長い指が髪の毛に絡んで来て、
またその隙間からわたしの唇を奪った。

「ごめん、ちょっとのあいだは制御不可能。」

ほおを真っ赤にした先輩は
そういうと、何度もほっぺや耳にもキスをして
また目が合うと、唇を合わせて来た。

『恥ずかしいよう.... 』

ふと我に帰るとここは外。
賑やかな祭りの中で
はずれたところにいるとはいえ
人に見られてるかもしれない。