絶対、好きになれない。

『好きです。』

目があった瞬間にその言葉は飛び出してきた。
先輩は目を丸くしてわたしを見つめている。
横顔に花火の色が映る。

『先輩のこと、考えてばっかりです。』

出会った日は怯えて、
翌日に正体がバレて震え、
改めて会って近づいて告白して、
気づいたら

『これが、好き、なんですよね?』

「え、それってーーー」

重なる手。熱を帯びた手。
わたしのドキドキまで伝染しそう。

ドーーーーーン

大きくて綺麗な花火が上がる。

「俺のこと、好きって。」

そういうこと?と静かに首をかしげる。

『はい。』

その瞬間、
わたしは暗闇で彼に抱き寄せられて
はじめてのキスをしました。