絶対、好きになれない。

わたしにとって、先輩は特別だけど
先輩にとって、わたしは友達でしかないもんね。

遊んでる人だって
付き合ってる人だって居るのかもしれない。

ーーーそう考えた瞬間だった、
わたしの目の前がすべて滲んで見えた。

『ーーーっ』

後ろを向いて走り出した。

逃げろって、弱いわたしが耳元で囁く。
涙が、止まらなかった。
どうして?

どうしてじゃないでしょ、
やっとわかったんでしょ。

その、「特別」の意味が。

『好き、なんだーーー!』

そう小声で呟いた瞬間だった。
がっしりとわたしの腕を掴んだ。