5時限目終わりのチャイムが教室中に響き渡る。
私は茉夏ちゃんと次の教室へ行くため、席を立った。
廊下へ出て、茉夏ちゃんと談笑しながら歩いていく。
「そうなんだぁ。…きゃっ!」
いきなり別方向から歩いてくる人とぶつかってしまった。
「いた…」
勢いで転んでしまい、腰が抜けてしまった。
「あぁ、ごめん。大丈夫?」
当たったのは男子だった。しかもイケメンで、背が高い。
「腰、抜けちゃったみたいで…」
「えぇ、まじで!?保健室連れてくよ」
「え、そんな、いいで…」
私が最後の「す」を言おうとすると、茉夏ちゃんがぐいっと引っ張ってきた。
そして小声でこう言った。
「あの男子、理系でイケメンで有名なんだよ!色々いい感じだから行ってきな!6時限サボっちゃっていいから!担任に言っとく」
「え、でも…」
「いいから!」
私をとんと押して、茉夏ちゃんはにこにこと笑った。
「じゃ、あとはお願いしますぅ」
そそくさと行ってしまった。
「面白い人だな。…さ、行こ。俺の背中乗って」
「え…え、私重いから…!」
「いーから」
彼の強引な言葉に逆らえなくなる。
私はゆっくりと彼の背中に体を重ねた。
「んしょ。てか軽いじゃん」
彼は勢いよくたちあがり、小走りで保健室へと足を進め始めた。
私は、何故か火照った顔を暫く戻せずにいた。
「…よし、と。これで大丈夫だな」
保健室には先生がいなくて、彼はベッドへ私を乗せて布団をかけてくれた。
「少し休んでるといいよ。俺ここにいるから」
「うん…って、授業は!?」
「あー、別にいつもサボってるから大丈夫」
あっけらかんとそう言う彼。
なんだか凄いな。理系って、案外緩いのかな。
「ところで、君何年?多分一年でしょ」
「あっうん。一年で文系」
「へー。俺は理系。同じく一年」
「そ、そうなんだ…」
「名前は?」
「えっと、高畑です。高畑梨々花…」
「…ふーん。俺は有馬一馬」
私が名前を言ったあと、少し驚いた様子の有馬くんだったが、すぐに無になった。
イケメンなのに、顔が無なんて勿体ないな…
そう思いつつ、彼がイケメンで目が離せない。
「…やっぱ、文系ってだるいの?こっち、すんげー眠くなるんだけど」
「あぁ、確かに少しめんどくさくなる時あるよ。いつも眠くなっちゃうし」
なんだかこれ、どこかで同じような会話をした事があるような……
でも、あまり気にならなかった。
「好きな食べ物ってあんの?」
好きな物…?なんでそんなこと聞くんだろう。
そう思いつつ私は答える。
「いちごが好きなの。カフェとか行くと、いつもいちごのパフェ食べるよ」
茉夏ちゃんと行ったあのカフェのいちごパフェはとても美味しかったなぁ…なんて考える。自然とほほが緩んでしまった。
でもなんか、この話も誰かに言ったような…
だが、全く思い出せない。誰だっけ?
「いちご…か。俺は何でも好きだけど、フルーツならブドウとか好きだな」
「へぇー。美味しいよね!ブドウ大好き!」
その後、有馬くんと色んなことを話した。
好きな芸能人、好きな歌、嫌いな歌……
有馬くんはトーク力も抜群で、今人気芸人のモノマネをした時はお腹を抱えて笑ってしまった。
そして気がつくと、6時限の授業終了のチャイムがなってしまった。
もう、喋れないんだ…
少しがっかりしていると、彼は見かねたように「なぁ」と言った。
「連絡先教えて。なんか、高畑とは気が合うとおもってさ」
照れたように有馬くんははにかんだ。
私もそれ思ったんだ。なんだか、心がつながってる気がした。
「うんっ。」
連絡先を交換した後、私達は別れた。
なんだか、こんなに男子と話したのはかいくん以外いないからとても新鮮で。
しばらく、有馬くんの事しか考えられなかった。
でも、有馬くんがなんだか、誰かの口調や好みに似ているような気がして…。
でもそれが誰か全く分からなくて。
私は不思議に思っていた。
私は茉夏ちゃんと次の教室へ行くため、席を立った。
廊下へ出て、茉夏ちゃんと談笑しながら歩いていく。
「そうなんだぁ。…きゃっ!」
いきなり別方向から歩いてくる人とぶつかってしまった。
「いた…」
勢いで転んでしまい、腰が抜けてしまった。
「あぁ、ごめん。大丈夫?」
当たったのは男子だった。しかもイケメンで、背が高い。
「腰、抜けちゃったみたいで…」
「えぇ、まじで!?保健室連れてくよ」
「え、そんな、いいで…」
私が最後の「す」を言おうとすると、茉夏ちゃんがぐいっと引っ張ってきた。
そして小声でこう言った。
「あの男子、理系でイケメンで有名なんだよ!色々いい感じだから行ってきな!6時限サボっちゃっていいから!担任に言っとく」
「え、でも…」
「いいから!」
私をとんと押して、茉夏ちゃんはにこにこと笑った。
「じゃ、あとはお願いしますぅ」
そそくさと行ってしまった。
「面白い人だな。…さ、行こ。俺の背中乗って」
「え…え、私重いから…!」
「いーから」
彼の強引な言葉に逆らえなくなる。
私はゆっくりと彼の背中に体を重ねた。
「んしょ。てか軽いじゃん」
彼は勢いよくたちあがり、小走りで保健室へと足を進め始めた。
私は、何故か火照った顔を暫く戻せずにいた。
「…よし、と。これで大丈夫だな」
保健室には先生がいなくて、彼はベッドへ私を乗せて布団をかけてくれた。
「少し休んでるといいよ。俺ここにいるから」
「うん…って、授業は!?」
「あー、別にいつもサボってるから大丈夫」
あっけらかんとそう言う彼。
なんだか凄いな。理系って、案外緩いのかな。
「ところで、君何年?多分一年でしょ」
「あっうん。一年で文系」
「へー。俺は理系。同じく一年」
「そ、そうなんだ…」
「名前は?」
「えっと、高畑です。高畑梨々花…」
「…ふーん。俺は有馬一馬」
私が名前を言ったあと、少し驚いた様子の有馬くんだったが、すぐに無になった。
イケメンなのに、顔が無なんて勿体ないな…
そう思いつつ、彼がイケメンで目が離せない。
「…やっぱ、文系ってだるいの?こっち、すんげー眠くなるんだけど」
「あぁ、確かに少しめんどくさくなる時あるよ。いつも眠くなっちゃうし」
なんだかこれ、どこかで同じような会話をした事があるような……
でも、あまり気にならなかった。
「好きな食べ物ってあんの?」
好きな物…?なんでそんなこと聞くんだろう。
そう思いつつ私は答える。
「いちごが好きなの。カフェとか行くと、いつもいちごのパフェ食べるよ」
茉夏ちゃんと行ったあのカフェのいちごパフェはとても美味しかったなぁ…なんて考える。自然とほほが緩んでしまった。
でもなんか、この話も誰かに言ったような…
だが、全く思い出せない。誰だっけ?
「いちご…か。俺は何でも好きだけど、フルーツならブドウとか好きだな」
「へぇー。美味しいよね!ブドウ大好き!」
その後、有馬くんと色んなことを話した。
好きな芸能人、好きな歌、嫌いな歌……
有馬くんはトーク力も抜群で、今人気芸人のモノマネをした時はお腹を抱えて笑ってしまった。
そして気がつくと、6時限の授業終了のチャイムがなってしまった。
もう、喋れないんだ…
少しがっかりしていると、彼は見かねたように「なぁ」と言った。
「連絡先教えて。なんか、高畑とは気が合うとおもってさ」
照れたように有馬くんははにかんだ。
私もそれ思ったんだ。なんだか、心がつながってる気がした。
「うんっ。」
連絡先を交換した後、私達は別れた。
なんだか、こんなに男子と話したのはかいくん以外いないからとても新鮮で。
しばらく、有馬くんの事しか考えられなかった。
でも、有馬くんがなんだか、誰かの口調や好みに似ているような気がして…。
でもそれが誰か全く分からなくて。
私は不思議に思っていた。


