段々と夕日が沈み、夜のパレードが始まった。

キラキラ光るパレードを見て、涙がこみ上げる。

でも泣かない。

そう決めたし、皆の前でなんて、絶対に泣かない。

あと3年、皆と比べたら短い人生だけど、誰よりも濃い人生にしたい。

「茜、海、雪、綺麗だね。これからもよろしくね。」

「え?何?葵。」

「ううん、何でもない。」

「そっか、葵楽しんでる?」

「もちろんだよ!」

精一杯の笑顔、変じゃないかな、大丈夫かな。

これから私、心の底から笑えるかな。

ううん、笑うんだ、それが今私にできる事だから。