―翔太に手紙を渡してから次の日。



あたしは不思議な気持ちを胸に、朝登校した。



…そして、まだ昨日、桃子には手紙を渡したことを言わなかったため、今日言おうと思った。



今歩んでいる道のりは、いつになく重い気がした。



…しばらくしてようやく桃子んちまで辿り着くと、桃子がもう今か今かと待ち続けていた。



「…おっそーい!!早く!!」



「…う、うん!!」



あたしは重い足を、やっと運ぶようにして桃子のとこまで駆けて行った。



桃子のその明るみな表情は、どこかいつもと違う気がした。