「りょう、すけさん。 わたし、」 そう言いかけると涼介さんは 「結菜は何もいうな。 家に帰るぞ。」 とだけ言って私をひょいっと持ち上げた。 いわゆるお姫様だっこというやつだ。 「涼介さん、は、恥ずかしいです。」 照れる私をよそに真剣な様子の涼介さん。