「籍入れよっか?」

唐突なプロポーズだった。


テレビで見るような大勢の人の前で花束抱えてのプロポーズやお洒落なレストランじゃなくてもいい。

こんなありふれたタイミングで言ってくれる涼介さんが私は大好きだ。


「はい、私と一緒に生きてください。」

と笑顔で伝えてそのまま役所に向かい私は西野から成瀬結菜になった。



そのあと、涼介さんの両親と私の家族に連絡し
「孫が見れる」と両家とも初孫に浮足立っている。


会社の報告は早めの方がいいと涼介さんと決め、明日いうことにして、休むことにした。