ホテルの部屋に到着すると、 「え、ここって高級なホテルのスイートルームですよね? あの、有名な」 と開いた口が塞がってない。 俺が予約したのは、以前パーティで使用した会場でここのスイートルームは30階から見える景色が最高にいいと聞いたから。 「そうだけど? 気に入らなかった?」 ううんと首を横に振る結菜は、この部屋で一番の目玉である大きな窓から見える景色に感動していた。