すると、突然涼介さんが私に声をかけた。 「結菜、今日は早く帰れるから」 「あ、はい。 ご飯準備して待ってます。」 やったぁ、涼介さん早く帰ってきてくれるんだ。 涼介さんは、片方の口角を少しあげて 「じゃあ、仕事あるから」 といって私の頭をポンポンとして去っていった。 残された私は嬉しさと恥ずかしさで顔をあげることができなかった。