満月と新月の大潮の日。 海人は崇める彼等の碗一杯の水を飲み、祈る。 そして海の子を彼等へと差し出して、次の大潮までの恩恵をその身に宿し頂く。 ——————これが海人のしきたりであり、鎖そのもの。海を信仰する人間の生き方だ。