「杏奈、今日に関しては、その手は使えないわよ。」
マイマザーは、私に対し、その顔面に悪魔の微笑みをたたえてこう言ったのだった。
ヤヴァイ。
非常に困った。
どうしたものだろう。
なぜなら。
悪魔イマザー(悪魔とマイマザーかけたやつ)の言う“長谷部くん”とは、先程悪魔イマザーが言ってた通り絵に描いたようなイケメンで、立てばキャーキャー、座ればキャーキャー、歩けばキャーキャー...。
とにかく、いつ如何なる時でもキャーキャー言われてるような人物である。
そして。そんな、高校生とは思えぬような異常なモテフェロモンを常に放出しているあの野郎は、小さい頃から家族ぐるみの付き合いで。
いわゆる“幼馴染”ってやつである。
ほんと、やってらんない。
